体調が悪くて一日寝ており、夕飯を食べてDVDなど観ていたものの、つまらなくなって近所のジャズバーへ向かうもクローズ、15分ほど歩いてボサノヴァカフェに向かうもクローズ。なんだかとってもついてない。夜道はあまりに寒くって、ポケットに手を突っ込んだまま走って移動した。もちろんガード下の飲み屋や近所の定食屋、ドトールも、松屋だって大好きなんだけど、トウキョウみたいな遊びがしたいなって思うときがたまにある。終電で家を出て遊びに行くときのあのわくわくした感じとか、目の上にのせる光のパウダーとか、なんだかキラキラした時間の楽しさ。小奇麗なバーやかっこいい音楽、夜の映画館で観る古い洋画、昼間何をしているのかよくわからない友達。私にとって未だにトウキョウは新鮮で飽きる気配もない。トウキョウな遊びが4で、海や山や下町遊びが4で、残りの2はおうちで映画観たりご飯作ったりしたい、そんな話をする。彼は、もうトウキョウな遊びは1でいいと言う。
仕方がないので、近くを通るたび気になっていたニュージーランドワインのバーへ行ってみた。思ったとおり雰囲気が良くて、奥さんがかわいかった。小さな間接照明とハロゲンの灯りがやわらかくて「なんだかカマクラみたいだ」と言った。何もカマクラみたいではないのだけれど、外があまりに寒かったのでそんな感じがしたんだ。ようやくたどり着いたお店なのに1杯でもうぐったりとしてしまって、すぐに家に帰る。