体育の日

彼と仕事関係の話をしに赤羽の兄夫婦の家へ。手土産にレッドビールを買っていった。何やかやと話をして、夜になり彼は町田に住む高校の友達の家に行った。
私は新橋に飲みに行ったものの、少しばかり飲んで途中で抜けた。帰りはなんとなく入谷のほうから上野をまわって1時間かけて歩いて家に帰った。かすかに金木犀の匂いがするつめたい空気をふかく吸い込むと、喉を通って肺まで、秋がするすると満ちてゆくようだった。オレンジの街灯のひかりがきれいで、苦手なはずの寒さもなんだか気持ちよくて不思議な感じ。夜の入谷は昭和の古い看板がたくさん残っていて静かでほんとうに誰もいなくて、まるでジオラマのよう。