会社の納会が終わって、新宿で古着のブーツなど買っていたら電話が鳴って呼ばれる。帰京したきむとタカヒロと上野で飲む。私が着いたときにはすでにかなりふたりとも酔っていた。何を話していたのかあまり覚えていないけれど、とにかくよく笑った。店がクローズして追い出されてもまだ帰りたくなくて、なぜか庄屋でもう一杯飲んでから終電逃してタクシーで帰宅。明日も仕事なのに。
飲んでいるときや音楽を聴いたり映画を観た後に「ああものすごく良かった、楽しかったけど内容はぜんぜん覚えてないや!」ということが私にはけっこうあって、でも楽しいとか心が動くような瞬間の感動ってそんなものかもとも思う。反射的な感情はすごく正直で良くて、思い返していくうちに自分の記憶の中でいいように捏造されたりすることもなく「なんだかわからんが最高だった!」みたいな感じだけが残る。打ち上げ花火でわあっと思った次の瞬間には、そのかたちを忘れているように。